人気のあるe-Walletサービスの分析

人気のあるe-Walletサービスの分析

Sep 21 2020


キャッシュレス決済の需要が高まるにつれ、世界中の消費者がe-walletソリューションに注目するようになってきています。

しかし、市場には数多くのe-walletソリューションが存在する為、様々なサービスの中から選択するのは難しいでしょう。

そこで、STICPAY、Skrill、Neteller、EcoPaysなど、業界で最も人気のあるe-walletソリューションを分析したガイドを作成しました。


入出金方法


e-Walletソリューションを利用する為には、アカウントへ資金を入金する必要があり、

サービス外で残高を利用する場合は、e-Walletアカウントから出金しなければいけません。

その為にe-Walletソリューション事業者は、利用者に対して様々な決済方法を提供する必要があり、

利用者はそれを利用してアカウントから資金を入出金することが出来ます。

上記のことから、e-Walletソリューションを比較する際には、利用者にどのような決済方法を提供しているのか知ることが必要です。

入金については、全てのe-Wallet事業者が様々な地域の入金方法やクレジットカード(デビットカード)での入金を用意しています。

それに加えて、STICPAY、Skrill、Netellerは仮想通貨入金が可能です。

SkrillとNetellerはBitcoinでの入金が可能ですが、STICPAYではBitcoin(BTC)、Ethereum(ETH)、Litecoin(LTC)、Tether(USDT)にて

資金の入出金を行うことができます。


また、e-Walletソリューション事業者は通常、入金よりも出金方法の選択肢が少ないことが多いです。

例えば、Skrill、Neteller、EcoPayzでは仮想通貨による出金は出来ませんが、

STICPAYでは入金方法と同様、4つの仮想通貨(BTC、ETH、LTC、USDT)での出金が可能です。

更に、EcoPayzでは国際銀行送金でのみ出金が可能ですが、Netellerでは単一ユーロ支払地域 (SEPA)における地方銀行の送金に対応しており、

SkrillではVISAカードによる出金や国内外の銀行への出金を行っています。


全てのe-Walletの中でもSTICPAYは、海外銀行や仮想通貨を含む最も多くの入出金方法を提供しています。

また、STICPAYはアジアで複数の金融機関と提携し、ユーザーに費用対効果が高くスピーディーな国内銀行入出金を提供しています。

現在弊社ではフィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、中国、韓国、日本の国内銀行入金を提供しており

今後も他の国での国内銀行入金も可能となる予定です。


上記で挙げたe-Walletは全てプリペイドカードを提供しています。

プリペイドカードを使用すると、出金や残高の利用が更に便利になります。


現地通貨の提供


各e-Walletが提供している通貨を確認することも重要です。

弊社で確認したところ、Netellerは27、Skrill 40、EcoPayz 45の法定通貨を提供しており、

STICPAYは33種類の法定通貨と4種類の仮想通貨を提供しています。

また各サービスでアカウントを開設する際には、デフォルト通貨を選択する必要があります。

SkrillやNeteller、STICPAYはアカウントのデフォルト通貨を変更することが出来ない為、

デフォルト通貨を変更するためには、一度アカウントを解約し、再度開設する必要があります。

一方で、EcoPayzではデフォルト通貨の変更は可能ですが、そのためにはSilver Level会員である必要があります。


手数料


高額な手数料が発生しないようにするためには、e-Wallet毎に発生する手数料を把握しておくことが重要です。

e-Walletには様々な料金が発生しますが、最も重要なものは以下の通りです。


  • 入金手数料: アカウントへ資金を入金する際に発生する手数料
  • 出金手数料: アカウントから資金を出金する際に発生する手数料
  • 内部送金手数料:アカウント内で送金する際に発生する手数料(一般的に入出金手数料よりも低い場合が多いです。)
  • アカウント維持費: 一定期間(通常12か月程度)アカウントの利用がない場合に発生する手数料


手数料はサービスプロバイダーにより異なりますが、以下に詳細を記載しています。

e‐Walletの中には、一定の手数料が発生するものもあれば、発生しないものもあります。

例えば、STICPAYではアカウント維持費は発生しません。


アカウントレベル


アカウントレベルは、e‐Walletソリューションの間で一般的な機能です。

ユーザーが追加料金を支払うことによってe-Walletソリューション事業者は、手数料割引や追加機能等を提供する場合もあります。

アカウントレベルを設定しているe-Walletソリューションは、レベルによって仮想通貨やトランザクションの制限、

プリペイドカードのアクセスなど、複数の機能へ制限が設けられている場合が多くあります。

 Neteller、Skrill、EcoPayzは、このようなアカウントレベルを取り入れていますが、

STICPAYには、このような制限は設けられていません。


概要


上記で分析した4つのe-Walletソリューションに関する最も重要なデータを以下の表にまとめています。



STICPAY

Skrill

Neteller

EcoPayz

基本通貨

USD

EUR

EUR

EUR

入金方法

Visa、MasterCard、

仮想通貨、


海外銀行送金、国内銀行送金

クレジットカード、

デビットカード、


国内銀行送金、

ペイメントサービス 


Bitcoin (BTC)

Visa、Bitcoin、


国内銀行送金、


ペイメントサービス 

クレジットカード、

デビットカード、

海外銀行送金、

国内入金

出金方法

海外銀行送金、

国内銀行送金、


STICカード、

仮想通貨

国内外銀行 、Visa、


プリペイドカード

銀行送金、


プリペイドカード

海外銀行送金、


プリペイドカード

Visa/MasterCard 


入金手数料

3.85%

1%

2.5%

1.69-6.00% + $0.30

アカウント内送金手数料

1% (最大 $35)

1.45% (最小0.50 EUR)

1.45% (最小 $0.50)

1.50% (最小 $0.60)

国内銀行出金

2%

5.50 EUR

$10

不可

アカウント維持費

なし

5 EUR/

最終利用日より12か月以降に発生

$5/

最終利用日より12か月以降に発生

$1.79/

最終利用日より12か月以降に発生

両替

不可

不可

Silver会員のみ可

取扱い通貨

33 法定通貨+ 

4仮想通貨

40

27

45

取扱い仮想通貨

Bitcoin (BTC)、Ethereum (ETH)、 


Litecoin (LTH)、Tether (USDT) 


入出金可能

Bitcoin (BTC) 


入金のみ可能

Bitcoin (BTC) 


入金のみ可能

なし

アカウントレベル制限

なし

あり

あり

あり