海外送金ポリシー:タイ

海外送金ポリシー:タイ

Jan 13 2021

タイではインターネットユーザーの74%がモバイルバンキングを利用しており、他国と比較しても高い比率となっています。

タイ政府は、主要な銀行でのオンライン送金や独立したオンライン送金サービスがあることをアピールしており、独立した送金サービスについては規制を緩和しています。


政府による管理

タイでは他の国と同様に、送金は外国為替法とマネーロンダリング防止法の管理下にあります。

タイ銀行は、財務省から為替管理の責任を委任されています。

タイの為替管理規則より:

  • 総額が2万米ドルまたはそれと同等の外貨紙幣をタイに持ち込んだり持ち出したりする場合は、税関に申告する必要があります。タイバーツ紙幣の持ち込みに制限はありません。他の国(ベトナム、中国を除く)に渡航する場合は、現地通貨で最大5万バーツ(1,600米ドル)が許可されます。
  • 5万米ドル以上の外貨を公認銀行で購入、販売、預入、引き出しする場合は、管轄官僚が規定する書式で公認銀行に報告する必要があります。

参考資料の情報によると、約70万バーツ(2万米ドル)を超える資金移動は、金融機関がマネーロンダリング防止局(AMLO)に報告する必要があります。


銀行送金時の必要書類と手数料

タイ国籍の場合、国際送金の目的(留学など)が必ず必要です。外国籍の場合は、資金の出所の証明(労働許可証明等)が必要です。

送金金額に関わらず、合計でTHB 1,800〜2,400(60〜80米ドル)の手数料が送金する側と受け取る側の双方でかかります。

通常、タイの銀行は、1回の送金につき400〜450バーツ(13〜15米ドル)の手数料が発生し、送金額によって手数料が変動することはありません。


ATMの引き出し制限と手数料 

タイの銀行は、200バーツ(6米ドル)のATM引出手数料が発生します。

ある調査によると、通常タイのATMでは1回の取引につき最大20,000〜25,000バーツ(660〜830米ドル)の引き出し制限が設定されています。


仮想通貨

現在、仮想通貨を決済手段としての利用は制限されていますが、環境は十分に整っています。

例えば、Zcoin XZCはタイで全国的に使用できる最初の仮想通貨となりました。

コスト削減や決済システムの効率を改善するため、タイ中央銀行が独自のデジタル通貨を開発しています。

BOTは支払いシステムインフラの効率化を図るために、CBDCモデル(ホールセールCBDC)を使用した金融機関間の送金システムのテストである『Inthanonプロジェクト』を開始しました。

しかしながら、デジタル資産を通じて行われた1万米ドルを超える取引はすべて報告され、マネーロンダリング防止のために顧客情報をタイ当局と共有する必要があります。


クレジットカード/プリペイドカードの使用

外国籍の人がタイでクレジットカードを申請するには、労働許可証と収入証明が必要です。

就労許可証を持っていない場合でも、銀行の定期預金口座に10万~20万バーツ(3,300~6,600米ドル)を入金すれば、クレジットカードを取得できる可能性があります。

また、Transferwiseバーツカードなど、送金サービスで発行されるトラベルプリペイドカードもあります。

タイへの送金に関する他の制限はありません。 銀行を通じて行われる送金の場合、送信者が提供する必要がある受信者情報は以下の通りです。

  • 受取人のパスポートナンバー
  • 受取人のタイでの住所
  • 受取人の電話番号


オンラインプロバイダーの送金 

今年、BOTは国際送金事業者の資格を緩和し、競争を激化させるために新しい業者を誘致し、結果として送金手数料を値下げしました。

世界銀行2018年のデータによると、タイから500ドルを送金する際の手数料は平均7.28%で、インド、マレーシアの3.09%、世界平均の4.64%を大きく上回っています。

タイ市場で活躍している外貨送金サービス:Western Union、MoneyGram、TransferWise、Skrill、STICPAY、Azimo、WorldRemit、InstaReM


タイへの送金

為替管理文書によると、「海外から外貨を受け取った者は、3か月以内にタイに滞在する外国籍の人、外国大使館、外交特権・免責を持つ職員を含む国際機関、永住者や移住者を除き、受け取り後360日以内にその資金を本国へ送還し、許可された銀行に売却もしくは預けることが求められる」とされています。 


タイでのSTICPAY 

STICカードは、タイのユーザにとって最適なサービスです。 STICPAYはUnionpayのプリペイドカードサービスと提携しています。

ATMでの引き出しやUnionpayと提携している世界中加盟店でSTICカードを使用できます。

また、仮想通貨(BTC、ETH、LTC)の入出金や送金、両替も可能です。


参考:

BOT - Bank of Thailand รายงานประจำปี 2561 : บทบาทของ FinTech กับระบบการเงินของไทยในอนาคต

BOT - Bank of Thailand 'สกุลเงินดิจิทัล' ใกล้ตัวเราแค่ไหน?

BOT - Bank of Thailand ธนาคารแห่งประเทศไทย

BOT - Bank of Thailand ธนาคารแห่งประเทศไทย

Bangkok Post - BoT reduces local owner requirement for transfers

Unafei - EFFECTIVE COUNTERMEASURES AGAINST MONEY LAUNDERING IN THAILAND

Finder - Using a credit card in Thailand | finder.com

ThailawOnline - Transferring money to Thailand

Juslaw - Money Transfer: Regulations, Tax and Fees

BOT Bank of Thailand - Exchange Control Regulations in Thailand

Renegade Travels - How to Send Money to/from Thailand | Cheap International Transfers

PostToday - โอนเงินไปต่างประเทศ วิธีง่ายๆ แต่จ่ายค่าธรรมเนียมมาก!

Krungsri - Credit or Debit When Abroad - บัตรเครดิต vs. บัตรเดบิต ต่างประเทศ

iMoney Group - Corporate Information

DroidSans - คนไทยขึ้นแท่นแชมป์โลก สัดส่วนผู้ใช้บริการ Mobile Banking สูงสุด 74% ของผู้ใช้อินเทอร์เน็ตทั่วประเทศ

Thailand Business News - Exchange Control Regulations in Thailand - A Guide for the General Public

Investopedia - Thai Central Bank Developing Own Digital Currency

Crowdfund Insider - Thailand Officials Amending Laws to Counter Crypto Money Laundering

ExpatBriefing.com | Money Transfers for Expats in Thailand