海外送金ポリシー:シンガポール

海外送金ポリシー:シンガポール

Jan 07 2022

シンガポールは、技術、金融、貿易の世界的なハブです。 多くの外国人や国際企業がシンガポールに存在します。

その結果、シンガポールには送金サービスを提供するオンライン企業が数多く存在するようになりました。

シンガポール内での送金サービスは、シンガポールのライセンスを取得している必要が必要があり、Money Authority(MAS)によって規制されています。


政府の管理 

近年、シンガポールでは金融テロを防ぐために、1,500ドル以上の海外送金は全てMASで監視されています。
取引を処理する銀行または送金プロバイダーは、MASに送金の詳細を提供する必要があり、

本人確認のため、ユーザーは国民IDカードなどの個人情報の提供を求められる場合があります。


書類

国際電信送金が1,500ドルを超える場合、必要な書類は次の通りです。

  • 居住証明書
  • 身分証明書(出生証明書、パスポート)
  • 生年月日と出生地、登録番号

これらの情報は、3日以内にシンガポール当局に提供する必要があります。


制限と手数料 

シンガポールでは、銀行の手数料は1,000ドルの送金で平均40ドル、TransferWiseの手数料は送金先の国によって異なりますが平均7%です。

主な銀行と送金先は以下の表をご参照ください。

1,000シンガポールドルを海外送金する際の手数料と為替レートの合計(主要プロバイダー)
SGD
CitibankDBSHSBCOCBCPayPalStandard
Chartered
UOBBank
average
Transfer
Wise
India92.288.5658.3447.12N/AN/A59.6847.3、7.83
Australia48.5711.9858.2944.0046.8054.9955.2642.465.85
Hong Hong46.6311.4658.2641.9143.1355.9952.1641.0810.82
UK48.1210.3657.2640.0345.9555.0652.3340.715.86
Germany45.2110.7856.1940.4646.0354.9650.7140.115.87
US45.566.8555.1937.1637.4055.1247.8937.506.90


MASによって設定された1人あたり年間の国際送金制限に関する情報は公開されていません。 限度額は各銀行やオンライン送金プロバイダーで設定されています。 

Finderと当社の調査によると、海外銀行送金の制限は銀行毎に異なり、日間20万シンガポールドル(144ドル)から1万シンガポールドル(7,000ドル)や無制限等があります。


E-payment

シンガポール政府が公布した新しい電子決済法では、シンガポール居住者が保有している電子マネーからシンガポールドルを引き出すことができなくなります。

同時に、個人口座の残高は5,000シンガポールドル(3,600ドル)を超えることはできず、1年間に口座からの支払いは送金を除き3万シンガポールドル(2万2,000ドル)を超えることはできません。

尚、これらの上限は法人には適用されません。


仮想通貨

シンガポールでは、仮想通貨取引は合法です。

仮想通貨は法定通貨とは見なされませんが、シンガポールの税務当局はビットコインを「物品」として扱い、物品税を適用しています。


クレジットカード/チャージカード

2007年、シンガポール金融庁は55歳未満の場合、個人のクレジットカード発行要件を設定しました。  

  • 3万ドル相当以上の年収
  • 100万ドル相当を超える金融資産(負債を除く)
  • 200万ドル相当を超える純個人資産

しかし多くの銀行では、クレジットカード発行要件を満たさない顧客のため、代替え要件を提示しており、通常、最低1万ドルの預金が必要です。

シンガポールで人気のあるキャッシュバッククレジットカードの例にすると、

シンガポールで発行された海外で使用できるカードの場合、シンガポールのクレジットカードの外国取引手数料は平均3%です。


ATMの引き出し 

法律で定められている日間の現金引き出し制限はありませんが、銀行によって異なります。

当社での調査によると、銀行は平均して1日あたり3,000シンガポールドルを限度として設定していることがわかりました。

銀行のATMネットワークが共有されている場合は、カードを使って銀行以外のATMからお金を引き出すことができます。

共有されていない場合は、1回の取引につき平均0.30シンガポールドル(0.2ド)の手数料がかかります。


シンガポールのSTICPAY 

STICPAYは、アジアのeWalletサービスの開発を継続し、現地のニーズに対応しています。

STICPAYの現地銀行送金サービスとSTICプリペイドカードは、シンガポールのお客様にとって多くのメリットとなるでしょう。


参考:

https://www.mas.gov.sg/-/media/MAS/Regulations-and-Financial-Stability/Regulations-Guidance-and-Licensing/Money-Changing-and-Remittance-Businesses/Notices/MAS-Notice- 3001-January-2019.pdf

https://www.businesstimes.com.sg/banking-finance/transaction-limit-for-fast-to-be-raised-to-s200000-from-feb-5-abs

https://www.finder.com/sg/international-money-transfer-limits

https://www.gov.sg/news/content/legislation-e-payments

https://www.mas.gov.sg/-/media/MAS/Regulations-and-Financial-Stability/Regulations-Guidance-and-Licensing/Commercial-Banks/Banking-Credit-Card-and-Charge-Card- Amendment-Regulations-2017.pdf?la = en&hash = 50C38127B3CAE767A8AF059E0029F570199B8348

https://sso.agc.gov.sg/SL/BA1970-S729-2013

https://complyadvantage.com/knowledgebase/crypto-regulations/cryptocurrency-regulations-singapore